Three Stars

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カテゴリ:英( 76 )


2010年 07月 20日

きょうの iPod

c0066843_21834100.jpg"I'm All Over It"
Jamie Cullum
in The Pursuit (2009)

スカパーの VMC でようやく今年のフジロック出演者の PV 特集をやってくれた。そのなかで最もキャッチーだった曲がジェイミー・カラムのこの曲である。彼の名前は以前から知っていたが、ジャズ・ミュージシャンという認識だったので、この曲みたいなポップス的なアプローチは意外に感じた。事実、この曲が収められたアルバムはこれまでのものとはかなり路線が異なるようで、一瞬「コールドプレイ?」みたいに思える曲もあるように、相当ロック寄りの作品となっていて、それだからいっそうこちらの興味を引いたのかもしれない。それが彼の新しい方向かと思いきや、最近のアルバムでは思いっきりジャズっぽくなっているし、今後どうなるのかは予測がつかない。ベックみたいに作品ごとに変わるのかな?


"I'm All Over It"
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by exquise | 2010-07-20 02:17 |
2010年 06月 29日

きょうの iPod

c0066843_21404876.jpg"Red Guitar"
David Sylvian
in Brilliant Trees (1984)

Japan 解散後のそれぞれの活動はそれほど詳しくない。4人の個性が結合されたあのバンドの音が好きだったので、デヴィッド・シルヴィアンのファンというわけでもなかったし、積極的に彼のソロアルバムを聴こうとはしていなかったのだ。それが数年前スカパーの何かの番組でこの曲の PV をたまたま見てその複雑な構成に、ほおおーと思ったのだった。ピアノは坂本龍一だそうで、なるほどジャパンの終盤から見え隠れしていた YMO、特に教授の影響がここでは大っぴらに公言されているかのようである。これも数年前、香川県直島のアート・プロジェクトに彼が出品したサウンド・インスタレーションを、現地で iPod を渡されて聴いたことがあるが、自然の音を組み合わせた抽象的な音になっていて、もはやジャパンのデヴィッドというイメージからははるか遠いところにあった。最近では弟とまた組んだりしているらしいが、その作品はまだ聴いていない。


"Red Guitar" (アントン・コービン撮影のモノクロ映像が美しい)
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by exquise | 2010-06-29 22:03 |
2010年 06月 25日

きょうの iPod

c0066843_22295853.jpg"Start of the Breakdown"
Tears For Fears
in The Hurting(1983)

ティアーズ・フォー・フィアーズはエレクトロ・ポップのジャンルに属するけれど、デビュー当時はそのジャンルがイメージさせる無機的な性格やダンサブルなビートとは一線を画す存在だった。ファースト・アルバムを聴けば、シンセサイザーの音よりも、ローランドとカートのヴォーカルの美しさが記憶に残ることからもそれは明白だろう。彼らの澄み切っていて熱い声は、冒頭の「ザ・ハーティング」から朗々と響き渡り、最後のこの曲に至るまでブレることはない。「恐れの涙」というグループ名、そしてこのアルバムジャケット、「狂気の世界」「悩める子供たち」「ペイル・シェルター」といった曲名がことごとく示すように、彼らは「傷ついた子供たち」の代弁者として歌うのであり、その意味で当時同じく温かみのあるエレポップ路線だったデペッシュ・モードよりもエモーショナルで神経質な感じの音だった(どちらもそれぞれの持ち味があって好きだけれど)。

彼らはその後大きな成功を収めたそうだが、これ以降の曲は「シャウト」くらいしか覚えていない。しかし捨て曲のほとんどないこのファースト・アルバムは今でもよく聴いている。この曲は、終盤の盛り上がりに至るまで休むことのない饒舌なベースの音が好きである。


"Start of the Breakdown"
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by exquise | 2010-06-25 22:32 |
2009年 09月 05日

きょうの iPod

c0066843_2027486.jpg"Heaven Sent"
Paul Haig
in Rhythm of Life(1983)

以前ナッジマの投稿のときに触れた「中島らもの月光通信」でクレプスキュール特集もやったことがあって、そこで流れたポール・ヘイグのこの曲をずっと聴き直したいと思っていたのだが、ようやくCDを手に入れることができた。いかにも80年代なシンセ・ドラムやベースの音に彩られたきらびやかなエレクトロ・ポップなのだが、何よりも印象的なのは、彼のハリのあるヴォーカルである。そのほっそりとしたルックスからは想像できないような、シンセサイザーの派手な音に負けないくらい朗々とした歌いっぷりが聴いていて気持ちがよい。ラジオで流れたのは6分ほどあるリミックス・ヴァージョンで、今回CDでオリジナルの曲も聴いたのだけれど、リミックスのほうがアレンジが好きだし長さも感じない。


"Heaven Sent"(リミックス版は見つからず)
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by exquise | 2009-09-05 20:26 |
2009年 09月 03日

きょうの iTunes

c0066843_14434292.jpg"Seems to me"
Milltown Brothers
in Slinky(1991)

また半年以上も放置してしまった・・ スカパーではわずかな情報源だった"Club UK"が終了するし、WOWOWでフジロックの放送がなくなり、新しい音を気安く聴く手だてがなくなってきた(Youtubeは、画像の粗さとこの古いMacで見るには重すぎるのでフラストレーションがたまる)。それでこのごろは懐メロモードになっていて、iTunes Storeや、CDなどで前から聴き直したかった曲を集めている。

この曲は、BS放送でやっていた「トランスミッション」というUKインディーズ紹介番組(MCの1人がジャズ・ブッチャーのパット・フィッシュだった。この頃のNHK衛星放送は時折マニアックな番組をやっていたのだ)で初めて聴いた。イントロの派手さとヴォーカルのマット・ネルソンのニャーニャー声が印象的で、すぐに輸入盤店でアルバムを探したのだった。他の曲はあまり好みではなかったけれど、これだけは忘れられなかったので、LPは手放してしまったが iTunes Store で見つけてライブラリに入れることができた。彼らは今でも活動を続けているようで、意外と息の長いバンドなのだった。


"Apple Green"(残念ながら Seems to me は見つからなかったので、同じアルバムからこの曲を。でもこの曲はフツーなんだな・・)
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by exquise | 2009-09-03 14:42 |
2009年 02月 17日

きょうの iPod

c0066843_19382214.jpg"Shine On"
The House of Love
in The House of Love (1990)

この曲が収められたアルバムはバンドとしては2枚目の作品なのだが、曲自体は87年に発表された彼らのデビュー曲であり、アレンジは加えてあるものの、全体に「青さ」が感じられる。"Little Jesus are you watching me, I'm so young, just eighteen" といったフレーズにあるような「男の子のロマンティシズム」は、わりと平板なバックの演奏とガイ・チャドウィックの頼りなく暗い声により中和されているため、この曲は単なる気恥ずかしい曲とは一線を画している。デビューアルバムには "Christine" などこのタイプの曲が多かったのだが、セカンドになると次第に骨太な路線への転換が見られ、返ってこの曲は宙に浮いているように見える。"Never"といったそういう男っぽい曲も名曲だが、このデビュー曲はやはり彼ららしさが滲み出た代表曲であろう。彼らもまた10年近くのブランクを経て2002年に再結成したようであるが、90年代の時点ですでにアル中みたいだったガイがまだ余力を残しているのか心配である。


"Shine On"(どうみてもOFSからの抜粋・・) 


"Christine"(こちらも名曲。ああ甘酸っぱい!)
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by exquise | 2009-02-17 19:37 |
2008年 12月 16日

きょうの iPod

c0066843_20291021.jpg"As Above, So Below"
Klaxons
in Myths of the Near Future (2007)

レトロな感じのコーラス、唐突に入ってくるアグレッシヴなギターやシンセ音、それでいてポップな旋律を聴かせるクラクソンズは、とても不思議なバンドだ。"Golden Skans" を家人がいたく気に入り、他の曲も聴いてみたところ、以前どこかで聴いたことがあるようでいて、一方で斬新な音にも感じられる彼らの曲は、「近未来の神話」というアルバムタイトルに象徴されるように「レトロ・フューチャー」という言葉がぴったりだ。玄人受けするバンドらしく、あのジャーヴィス・コッカー大先生も絶賛しているそう(クークスはダメ出ししてたのに)。まだアルバム1枚しか発表していないが、今後どう化けるか楽しみである。


As Above, So Below(アンオフィシャル PV。シュルレアリスムの実験映画風)
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by exquise | 2008-12-16 20:53 |
2008年 12月 13日

きょうの iPod

c0066843_1942314.jpg"Swords of Truth"
These New Puritans
in Beat Pyramid (2008)

夏頃にふと耳にした "Elvis" のイントロ部分はなかなか刺激的だった。緊張感漂うダークなギター音と攻撃的なビート(とあるページでは「ゴス・ポストパンク」などと形容されていた)には、後々まで耳に残るクールで硬質な響きがある。オカルティックなイメージも感じられるが、一方で彼らはディオール・オムの音楽を担当するなどファッション界とも接点を持ち、一昔前のゴス系バンドとも違うスタイリッシュさも兼ね備えているようだ。すでに3年前から活動している彼らが今年発表したデビューアルバムは賛否両論らしく、 Rate Your Music などではとても評価が低いが、個人的には面白い曲が多かった。この曲も変則的なドラムと呪文を唱えるかのようなヴォーカルの絡み合いが印象的だ。


Swords of Truth
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by exquise | 2008-12-13 19:41 |
2008年 12月 12日

きょうの iPod

c0066843_22292772.jpg"Nothing Natural"
Lush
in Spooky (1992)

「シューゲイズ」の地味な青年たちのなかにあって、ラッシュのミキとエマはそこにいるだけで大輪の花が咲いているかのような鮮やかなオーラを全身から発していた。ほかのシューゲイズのバンドと同じように轟音に浸されていても、彼女たちの、時にささやくような、時に力強い声が響くと、どの曲もとたんに女らしくなるのだ。男性メンバーもいたにはいたが、ラッシュはまずミキとエマのバンドだった。

美貌のエマも好きだったけれど、私はやはり日本人とのハーフだというミキの、燃えるような赤い髪と、我の強そうな黒い目が好きだった。デビューしたての頃はツンツン頭でいかにもロック好きの女の子みたいだった彼女が、途中から急に女っぽく奇麗になったのを思い出す。メンバーで彼女の恋人だったクリスの自殺という衝撃的な事件のショックからミキが立ち直れず、バンドがそのまま消滅してしまったのは本当に残念だ。エマは別のバンドで活動を続けているが、ミキはその後どうしているのだろうか。

この曲はラッシュの最も好きなアルバムのなかの、最も好きな曲である。


Nothing Natural
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by exquise | 2008-12-12 22:35 |
2008年 12月 05日

きょうの iPod

c0066843_205527100.jpg"Born of Frustration"
James
in Seven (1992)

ポスト・スミスとさんざん言われていた彼らが、そのレッテルから脱皮しようと模索していた頃のこの曲を久しぶりに聴いたら、とても清々しい気分になった。やわらかで丸みを帯びたティム・ブースの声は、モリッシーほどのインパクトはないけれど、幅広い音域のなかを軽やかに動きまわる。「伸縮自在」という形容詞がぴったりなしなやかさを持つ彼の声の魅力を、この曲ではじゅうぶんに堪能できる。

Born of Frustration
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by exquise | 2008-12-05 22:12 |