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2005年 09月 10日

ヴィジュアルだけじゃなくて

"Gentlemen Take Polaroids" (1980)
Japan

c0066843_20325336.jpg80年代イギリス音楽シーンでは、ニュー・ロマンティクスとは別の次元で独自の美学を極めていたグループもあって、その代表がジャパンであろう。私は彼らのことをデヴィッド・ボウイ好きの友人を通じて知ったのであるが、ミーハー女子学生の私たちは、もちろん彼らのルックスにまず目を奪われた。それは麗人、という言葉の似合うデヴィッド・シルヴィアンの浮世離れした出で立ち(ぱっきり2色に染め分けられたヘアスタイルだの、白や黄色のスーツに水玉のシャツだの、80年代独特のパープルのアイシャドウや頬骨に濃く入れられたチークだの)だけでなく、眉毛のないミック・カーン、兄デヴィッドとは違う領域の美しさのスティーヴ・ジャンセン、そしてまぼろしのように影の薄いリチャード・バルビエリそれぞれの放つ異彩によるものだった。
けれども彼らの本領はアルバムのなかに見いだされるのであって、グラムロック的な初期形態から大幅に路線を変更したサード・アルバムごろからそれは発揮されていった。 "Tin Drum" は少々勘違い的なアジア観も含めて特異な作品と言っていいかもしれないが、個人的に好きなのは「ヨオロッパ的」な憂愁をたたえたこの4枚目のアルバムである。デヴィッドのねちっこいヴォーカルに、スティーヴの変則的なドラム、ミックの有機的なベース、そしてリチャードの浮遊するようなキーボードがからんで、ここでは夢幻の世界が実現されている。
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by exquise | 2005-09-10 21:23 |
2005年 09月 07日

フリフリの服を脱いでも

"Rio" (1982)
Duran Duran

c0066843_19501457.jpg洋モノの音楽に開眼した頃、英国ではニュー・ロマンティクスの波が押し寄せ、今となってはお笑いぐさだが、フリルのシャツを着こみ、メイキャップを施した男たちが次々と現れていた。本国やその他の国でどう受け入れられたのかは定かではないが、少女マンガでフェミニンな男性像に慣れていた日本の女の子たちには、彼らは大いに歓迎されたのではないだろうか。そのニュー・ロマンティクスの二大巨頭がデュラン・デュランとスパンダー・バレエであり、どちらかというとメロウな曲が主流だった後者よりも、デュラン・デュランの脳天気さのほうが、まだ10代の私には心地よかった。
このブームはあっという間に過ぎ去り、ここに挙げたセカンドアルバムの頃にはすでに、レザーパンツのような「いわゆるロック」的なアイコンを彼らは身にまとうようになっていたが、路線が変わったというわけではなかった。それどころかデビュー作の新参者的なぎこちなさも無くなって、彼らはポップ・スターの王道を歩き始めたように思える。去年OFSでオリジナルメンバーで甦った彼らの姿を久々に目にしたが、サイモン・ル・ボンの裏返り気味のヴォーカル同様、本質的には何ら変わっていないのだった。
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by exquise | 2005-09-07 21:13 |