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2007年 08月 24日

きょうの iPod

c0066843_1282953.jpg"Suburban Wing"
Atomic Swing
in Bossanova Swap Meet (1994)

北欧の音、というと可愛らしくお洒落なイメージが先行しがちだが、なかには彼らのような硬派な音も存在する。このアルバムは、サイケな色合いを帯びる、ギターの効いたバックに、「歌心」を忘れぬ旋律が全体を通して聴かれ、どの曲も捨てがたい名曲ばかりだ。一度解散の後に、去年再結成したらしいが、そのパワーは未だ失われていないようだ。新しいアルバムもぜひ聴いてみたい。
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by exquise | 2007-08-24 22:26 | 北欧
2007年 08月 22日

きょうの iPod

c0066843_127343.jpg"Ignoreland"
R.E.M.
in Automatic for the People (1992)

遠出に出発する際に聴こえてくると景気よく感じる曲、というものがあるが、今回四国へ出かける朝6時の車内に流れてきた R.E.M. はまさにそういう曲だった。ほんとうは、まわりに何も見えない荒野を走る一本道をオープンカーで颯爽と駆け抜ける、なんていうシチュエーションにぴったりなのだろう。そんなテルマ&ルイーズみたいな状況はここでは望めないけれど、アメリカの風土をイメージさせるこの曲を聴いていると頭の中だけならそんな気分になれる。


Ignoreland(何故か動画はヒッチコックの「鳥」)
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by exquise | 2007-08-22 22:13 |
2007年 08月 21日

きょうの iPod

c0066843_22154174.jpg"We Will Be Your Gurus"
Television Personalities
in Closer to God (1992)

チープ、可愛い、脱力系と三拍子揃った TVパーソナリティーズもまた好きな「B級」バンドのひとつだ。ダン・トレイシーの気負いのない(というよりも気の抜けた)ヴォーカルと、ポップでビザールな音、そして60年代への嗜好と豊かな想像力が顔をのぞかせる歌詞、とどれを取ってもチャーミングなバンドである。エキゾチックなイントロで始まるこの曲には、「ぼくはあなたのキリストに、仏陀に、灯台・・になろう」という刺激的な歌詞があるけれども、ダンのとぼけた声で歌われると、「ああ、どうぞなってくださいませ!」と懇願したくなる。このアルバムの前に出た Privilege(1989、これもアナログ盤だ・・ 落とさねば)も、"Salvador Dali's Garden Party"(本当にチープな PV がキュートだった)など秀曲揃いだった。

ダンはしばらく音楽シーンから姿を消していたが、なんと刑務所に入っていたからだそうである。去年また復活してアルバムを発表しているらしい。また聴いてみたいな。
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by exquise | 2007-08-21 21:08 |
2007年 08月 20日

きょうの iPod

c0066843_21553135.jpg"Beyond Hair"
Cud
in Asquarius (1992)

以前にも触れた、(大学の頃よく通っていた)「S」という輸入レコード店には、とても人のよさそうなお兄さんと、ちょっと怖そうだけどとてもお洒落なお姉さん(一説によるとノイズ音楽好き)のどちらかがいて、輸入盤の取り寄せなどいろいろとわがままを聴いてもらっていたのだが、何故か二人ともに親切にしてもらっていた。あるとき予約していた新発売の Cud のレコードを買おうとしたら、「Cud、いいですよね〜!」とお兄さんがニコニコしながら話しかけてくれて、ああ、お兄さんもこういう音が好きなのかあとなんだかとても嬉しかったのを覚えている。実際、その Cud のLPはとてもいいアルバムで、何度もターンテーブルの上を回った。

Cud が流れてくると、そのときのお兄さんの優しい表情の記憶が重なって、とても楽しい気分になる。小気味のよいギターのカッティングや軽快なドラム、どこか楽天的な旋律が、どの曲からも聞こえ、カール・パットナムのヴォーカルは、ヒッピーか、バッカスか、というその風貌からは意外なほどの色気を漂わせている。日本ではほとんど話題にもならなかったが、今でも大好きなギター・バンドだ。「S」で買ったアナログ盤の名曲も iTunes に落とさなければなあと思っている。
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by exquise | 2007-08-20 20:08 |
2007年 08月 17日

きょうの iPod

c0066843_21563571.jpg"Too Shy"
Kajagoogoo
in White Feathers (1982)

大学時代、イギリス好きの友人が、「これ、実は結構いいんだよ」と彼らのアルバムを聴かせてくれたのだが、その言葉通りなかなかいい曲が揃っている作品だった。それまでアイドル的な要素だけが目について彼らにはあまり興味のなかったけれど、その後この曲をあらためてしみじみ聴き直したものだ。そして今でもシャッフル用のプレイリストに入っている。ちょうどラテンやファンクの波がUKロック界に押しよせてきた頃の影響で、それっぽいギターとベースがゆったりとした曲調に心地よくからみ、そこへリマールの少し乾いた感じのヴォーカルが伸びやかに響く、この季節にぴったりの爽やかな曲だ。

Too Shy
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by exquise | 2007-08-17 20:00 |
2007年 08月 13日

きょうの iPod

c0066843_2211095.jpg"The Name of This Poem Witch is In Fackt Titelled"
Guerrero y Gonzales
in (What It Isn't) (2001)

今日もまた入れた記憶のない曲が流れてきた。それは曲というよりも、「〜というこの詩の名前は・・・」というフレーズが反復され、それにシンプルながらもクールな音がからんだもので、現代アートを耳で聴いているようだった。思いがけないこの曲の登場にインパクトを覚えて、三度も繰り返して聴いてしまった。

家に帰って確認すると、それはトミー・ゲレロが、マーク・ゴンザレスのポエトリー・リーディングに曲をつけたものだった。私がトミー・ゲレロの名を知ったのは、キューピー・ハーフのCMに流れた曲が気になって調べた(それもだいぶ時が過ぎてから)ときだ。スケボーの神様であり、多彩な活動を展開する、西海岸サブ・カルチャーのカリスマという、ものすごい肩書の持ち主ではあるが、彼の作り出す音楽は穏やかで心地よい。この曲も、実験的性格が強いとはいえ、静かなグルーヴが頭の中をヒートダウンさせてくれる。

The Name of This Poem Witch is In Fackt Titelled
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by exquise | 2007-08-13 20:52 |
2007年 08月 10日

きょうの iPod

c0066843_129462.jpg「はいからはくち」
はっぴいえんど
in 風街ろまん (1971)

このごろ車の iPod からは日本ものばかり流れてくる。邦楽を聴くモードにならない日々が続いているので、曲を飛ばすことも多いのだけれど、この曲はやっぱり聴き入っていた。もともとはあがた森魚のカヴァーで知った曲で、そのヴァージョンが入っているアルバム『噫無情』ともども大好きだったし、数年前に出たはっぴいえんどトリビュートアルバムにあった小西康陽版も、能天気な感じで楽しかった。オリジナルも、アレンジがとてもモダンで、今のバンドがやっている音といっても違和感がない。日本のロックが一巡してまたこういう感じになってきたのか、それともこの71年の音からそれほど進化していない、ということなのだろうか。

はいからはくち
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by exquise | 2007-08-10 19:32 |
2007年 08月 07日

きょうの iPod

c0066843_21575871.jpg"There's Still Life"
Chapterhouse
in Blood Music (1993)

「シューゲイザー」が "shoegazer(靴見つめる者)" だということを知ったのは、すでにそう呼ばれた人たちの大半が消えてしまった頃だ。その名を知らなかった当時は、見た目はひ弱でおとなしそうな若者たちが、文字通りほとんど下を向いたままで、ギターの轟音に包まれながら、か細い声でささやく姿に心酔していたものだ。チャプターハウスはこの呼び名が最も似合うグループであり、美しい旋律、歌詞の内容やPVに映る静かなたたずまい(美青年揃いであった)が、宗教めいた雰囲気を帯びて見えた。

彼らの曲は今でもよく聴いていて、最近はダンス・ミュージック色が強いセカンドのほうをよく聴いている。崇高なイメージが漂うファースト・アルバムもよいが、ギターの轟音が多少鳴りを潜めたことで、彼らのソングライティングのすばらしさを実感できる作品としてとても好きだ。一般的な評価はあまり高くないけれども味わい深い曲が多く、この曲も、アコースティック・ギターの音色が耳に心地よい。
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by exquise | 2007-08-07 19:37 |
2007年 08月 03日

きょうの iPod

c0066843_21233461.jpg"Guilty Partner"
New Order
in Technique (1989)

先日、解散したと聞いたときには「ああ、ついに」とは思ったが、自分にとってのニュー・オーダーは、紅一点のギリアンが脱退した数年前に、ひとつの終わりを迎えていたような気がする。もちろん最後のアルバムとなった Waiting for the Siren's Call にもいい曲はあるけれども、ピーター・フックのアグレッシヴなベース、バーナード・サムナーのゆるく乾いたヴォーカル、そして終始裏方に徹するスティーヴンとギリアンの4人がいてこそ、彼らの音楽は成立していたのだと思う。そのバランス加減が最もうまく保たれていたのがこのアルバムであり、そのジャケットともども暗く美しい作品に仕上がっている。

この曲は、例の「O」レコード店で、ある年のクリスマスに、常連どうしで生涯のベスト10曲を持ち寄って聴き合う会(館長さんを除けば皆たかだか20年ほどしか生きてないくせに、各曲への思い入れを綴った解説まで用意して… 何て青臭いクリスマスなんだろうか)を開いたときに、その一つに選んだ曲で、ジョイ・ディヴィジョン好き(で、ニュー・オーダーにはあまり興味がなかった)の人に「やられた…」と言われて得意になっていた記憶がある。それから20年近く経過した今でもこの曲は、ニュー・オーダーのベスト5に入るくらい好きで、ビートをきかせながらも「泣き」の入ったメロディーが彼ららしい。バーニーはとても単純な言葉を用いて、"I” と "you" しか出てこない、つまり第三者の介在しない狭い世界のことを歌っていることが多いように思うが、彼の虚ろな声はその内容にとてもしっくりくる。
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by exquise | 2007-08-03 21:24 |
2007年 08月 01日

きょうの iPod

c0066843_21461954.jpg"In Limbo"
Radiohead
in Kid A (2000)

『海辺のカフカ』のカフカ少年は暗闇の中、一人きりでレディオヘッドを聴いていたけれど、私が彼らの音を最も体感するのは地下鉄の構内みたいな、人が大勢いるのに孤独を覚える場所にいるときだ。この浮遊しながら漂うギターの音色を聴くと、その周りの雑踏ともども冷たい海の底に沈められたような感覚に陥る(実際、"I'm lost at sea" と歌われている)。それにしても、トム・ヨークの声はどうしてこうも悲しく響くのか。どんなエフェクトをかけられても、彼の声は見捨てられた子供の叫びのように、いつも痛切だ。

In Limbo(ファンによるクリップだそうだがなかなか面白いです)
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by exquise | 2007-08-01 19:48 |