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2008年 02月 16日

2007年の10曲

2月も半ばを過ぎようとしているというのに、去年のベスト10を考えている。2007年は、前半は引き続きヒップホップ系を聴いていたが、秋口からはアコースティック系やポップな音を聴きたくなり、傾向が変わってきた(とはいえ、また今になってヒップホップ熱も盛り返している)。新譜はそれほど買っていないのでいつもながらのことだが古い音源が多い。そしてこれもいつもながらのことだが、全体的に全く統一感もない。なお昨年末に出たレディオヘッドは今年になってから聴いたので、ここには入っていない。


第1位
c0066843_3435925.jpg Provider (N*E*R*D in In Seach Of...)

1位がいきなり7年前のアルバムかよってわけだが、昨年のこのグループの発見はひとつのショックだった。耳にすればそれとわかるさまざまな出所の音源をひとつの曲に集約することで、彼らの新しい音と変化させる力がすばらしい。アプローチの仕方が Beck などを思わせるけれども、全く違うタイプの音でバイタリティとパワーを感じさせる。新しいアルバムはもう作ってくれないのだろうか。






第2位
c0066843_3504423.jpgParasite (G. Love & Special Sauce in The Electric Mile)

前年に引き続き、1年を通してずっと聴いていたGラヴ。昨年はアルバムを初期のものから揃えて聴いてみたが、ソングライティングの才能は若い頃からすでに確立されていたようで、音楽を愛し、音楽に愛されている人だとつくづく思う。昨年のフジロックは行きそびれたが、生で聴いてみたいアーティストの筆頭で、近いうちにぜひクアトロかブルーノート(って今は言わないのか)で演奏してもらいたい。






第3位
c0066843_1412543.jpgSimple Song (The Procussions in Five Sparrows For Two Cents)

こちらもこれまでに出たアルバムを集めて聴き直し、あらためてその才能を確認したグループ。はっちゃけたルックスやイキのいいMCとは裏腹に、音の作り方に関しては非常に渋くアダルトなセンスを持っている人たちだと思う。新しいアルバムを早くリリースしてもらいたいものだ。




第4位
c0066843_14212015.jpgSmile(Lily Allen in Alright, Still)

柔らかい声とスカのリズムが実にマッチしていて、この分野を苦手とする私にもすんなりと聴ける曲。60年代風のポップな彼女の出で立ちも合わせて、リリー・アレンは好きな女性ヴォーカリストの一人となった。最近私生活で辛い経験をしたそうで、これからの彼女の活動が心配だが、いつの日かまた素敵な歌を聴かせてくれることを願っている。







第5位
c0066843_1428269.jpgYoung Folks (Peter Bjorn & John in Writer's Block)

昨年最も聴いた曲はこれだったかもしれない。缶コーヒーのCMにまで起用されてあれよあれよとメジャーになっていった彼ら。あの口笛と「ヘタウマ」(という表現もすでに死語かな)な演奏は、一度聴いたら忘れられないインパクトを与えてくれた。フジロックでの映像も見たけれど、ヴォーカルの彼が着ていたマリンボーダーのTシャツがいかにも、という感じでとても楽しそうなステージだった。






第6位
c0066843_149045.jpgPainting People Blue (Gruff Rhys in Candylion)

Super Furry Animals のグリフが春に聴くのにぴったりのスウィートなアルバムをリリースしてくれたのは嬉しい出来事だった。この人の声はロバート・ワイアットと並んで私にとって(陳腐な表現だが)いつも安らぎと癒しを与えてくれる。SFAは夏にも実にパワフルな新しいアルバムを出したが、個人的にはこちらのこじんまりした雰囲気の方が好きだ。


第7位
c0066843_14455022.jpgNew Shoes (Paolo Nutini in These Streets)

幸運によって曲名がわかり、また新しいアーティストを知ることができた。彼自身、裏方で仕事をしていたのが、ひょんなことでデビューが決まったラッキー・ボーイだという。まだその潜在能力は未知数だと思うが、くれぐれもジェイムズ・ブラントの路線に進むのは避けてもらいたい(その兆候がなきにしもあらずなので)。バラードが目立つアルバムのなかで、この軽快な曲が光っている。


第8位
c0066843_15334432.jpgCommunicate (Gift of Gab in Supreme Lyricism)

Blackalicious の MC であるギフト・オブ・ギャブのソロ・アルバム。「雄弁」という名前が示すがごとく彼のラップが冴えわたる一方で、バックの音やゲスト・ヴォーカルとの融合も絶妙である。このようなアグレッシヴな曲でさえも、彼の声には常に求道者とかカリスマ的な雰囲気が漂っているように思える。ブラッカリシャスとしての新しいアルバムも待ち遠しい。


第9位
c0066843_1545184.jpgBack On The Calder Line (Bracken in We Know About The Need)

こちらは Hood のフロントマン、Chris Adams のソロ・プロジェクト。Hood の音もそうだが、聴いていると自然の風景(それも枯れた感じの)の映像が頭のなかで広がっていく。7分以上も続くゆったりとしたグルーヴに身を委ねているとその景色の中をぼんやりと浮遊しているような錯覚を覚える。
ところで、先日出た「スタジオ・ヴォイス」のオルタナティヴ音楽特集を読んでいて思ったのだが、自分ながらのオルタナ・ベスト10を考えたら、迷わずこの人たちはランクに入るだろう。雑誌では全く触れられてもいなかったけれど。




第10位
c0066843_16433917.jpgAgain & Again (The Bird & The Bee in The Bird And The Bee)

リリー・アレンをプロデュースした Greg Kurstin が こんどは Inara George と組んで自ら発表したこのアルバムも、チャーミングで爽やかな作品だった。レトロな感じのポップが、かつてイギリスのエル・レーベルを好んで聴いていた私にはとても懐かしく聞こえた。イナラの声もとても魅力的で、夏によく聴いていた曲。




次点
c0066843_176272.jpgBlack Swan (Thom Yorke in The Eraser)

これは正確にいえば前の年に発表されたものだが、昨年の後半になってからよく聴くようになった曲である。非常に内省的な音は、トム・ヨークその人をよく表しているように思う。Harrowdown Hill の PV の映像の影響もあるけれど、聴いていると空中を旋回しているような気分になる。








次点その2
c0066843_16522066.jpgYou Know My Name(Chris Cornell in Casino Royale Soundtrack)

映画「カジノ・ロワイヤル」でものすごくクールなモノクロ映像から、いきなりカラフルなアニメーションへと変わり、この曲が大音量で流れて来たときは衝撃的だった。あまりにも歌謡曲然としているこの有り様に、妙に圧倒されて iPod に入れてしまった。日本版だったら水木一郎とか、アクの強い声の人に歌ってもらいたい。
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by exquise | 2008-02-16 04:00 | その他