Three Stars

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2008年 12月 05日

きょうの iPod

c0066843_205527100.jpg"Born of Frustration"
James
in Seven (1992)

ポスト・スミスとさんざん言われていた彼らが、そのレッテルから脱皮しようと模索していた頃のこの曲を久しぶりに聴いたら、とても清々しい気分になった。やわらかで丸みを帯びたティム・ブースの声は、モリッシーほどのインパクトはないけれど、幅広い音域のなかを軽やかに動きまわる。「伸縮自在」という形容詞がぴったりなしなやかさを持つ彼の声の魅力を、この曲ではじゅうぶんに堪能できる。

Born of Frustration
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# by exquise | 2008-12-05 22:12 |
2008年 12月 02日

きょうの iPod

c0066843_2047444.jpg"An End Has a Start"
Editors
in An End Has a Start (2007)

ぼうっとしている間に1か月が過ぎてしまった。最近は iPod の Genius で出てきたプレイリストを聴いて楽しんでいる。これはレディオヘッドの "Reckoner" でスタートさせたプレイリストに入ってきた曲だ。数年前に見た運動する男女を映した20年代の実験映画風のレトロな映像の PV の曲がずっと気になっていて検索したら、このエディターズとわかり、それ以来いろいろ聴いている。初期のニュー・オーダーを思わせる音で、張りつめたようなギターを聴いているととても寒い場所を懸命に走っているような感覚になる。一方でヴォーカルは朗々としていて健康的な色気があるのがアンバランスで面白い。クールな写真を用いたジャケのアートワーク(その他の作品のジャケも含めて)も魅力だ。


An End Has a Start

Munich(レトロ体操の PV)
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# by exquise | 2008-12-02 20:47 |
2008年 10月 28日

きょうの iPod

c0066843_43444.jpg"Blue Deep Ocean"
Ocean Colour Scene
in Ocean Colour Scene (1992)

オーシャン・カラー・シーンのファースト・アルバムは結構気に入って聴いていて、たまたまロンドンへ旅行したときに彼らのギグを見る機会もあったのだが、正直現在まで長続きするバンドだとは予想もしていなかった。そのときのギグの記憶は、こじんまりしたハコのなかで躍動する若者たちの熱気ばかりで、実際の音はほとんど頭に残っていないし、その後の彼らのアルバムも聴いていない。「ブリット・ポップ」と呼ばれる新たな流れに彼らが組み込まれ、イギリスの音を代表するような風格を得た過程には詳しくないけれども、このアルバムにみなぎる素直な瑞々しさは、マンチェスター・ムーヴメントが一段落した後に、新鮮に聴こえたのは確かだ。


"Sway" (アルバムに入っている別の曲)
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# by exquise | 2008-10-28 04:09 |
2008年 10月 27日

きょうの iPod

c0066843_2046071.jpg"Ivo"
Cocteau Twins
in Treasure (1984)

エリザベス(リズ)・フレイザーは今でも最も好きな女性ヴォーカリストである。何を歌っているのかメンバーすらもわからないという、ただ美しいと思う言葉を連ねたリズの歌と、ノイジーであるものの宗教音楽のような静けさをたたえたロビン・ガスリーのギターの融合により、コクトー・ツインズという詩的な名前のバンドの音楽はロックというジャンルにとどまらない抽象性を獲得した。なかでもこのアルバムは、崇高さすら感じさせ、彼らのカリスマ性を確立させた。

出産を経験したリズの母性を感じる1990年のアルバム Heaven or Las Vegas の、より具体的になったわかりやすい音も傑作だが、『トレジャー』の人を寄せつけぬような神秘性は彼らの特色が最も活かされた作品だろう。固有名詞ばかりが並ぶ曲名のトップにたつ "Ivo" は、もはや意味から解放された言葉を自在に浮遊させるリズのヴァラエティに富んだ声がアコースティック・ギターとともに紡ぎ出すアルバムの幕開けにふさわしい曲である。

その後リズとロビンの関係は破綻し、バンドは解散した。つい最近とあるフェスでバンド復活の話もあったがそれも流れたようだ。リズはすでに音楽業界から距離を置いているようだが、彼女の声を再び聴けることはあるのだろうか。


"Ivo"
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# by exquise | 2008-10-27 20:45 |
2008年 10月 24日

きょうの iPod

c0066843_265413.jpg"Black Velvet"
The Lilac Time
in The Lilac Time (1988)

スティーヴン・(タンタン)・ダフィが「ライラック・タイム」という美しい名前のバンド名で、その名前にふさわしい繊細で静謐なアルバムを発表したとき、「元デュラン・デュラン」という肩書きは本当に余計なものだった。ネオアコというよりも、フォーク・ロックと呼んでもいいほどの素朴で垢抜けない音は、バブル全盛の当時では相当浮いていたのだろうが、今聴いてもまったく古くささを感じさせない透明感をたたえている。スティーヴン・ダフィ好きの友人につられて聴き始めたけれど、4枚目までずっとアルバムを聴き続けていたのはやはり彼らの音楽に魅力を感じてのことだった。その後どうなっていたのか知らなかったのだけれど、ブランクを経て、メンバーもほとんど変わることなく今でも活動を続けているようだ。


"Black Velvet"

最近のスティーヴン・ダフィ(音楽性は変わらずともルックスの激変ぶりに愕然・・)
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# by exquise | 2008-10-24 02:06 |
2008年 10月 22日

きょうの iPod

c0066843_142195.jpg"Richard Cory"
Simon & Garfunkel
in Sound of Silence (1966)

この日の iPod はえらく大人びた選曲で、味のあるボサノヴァや古いロックを好んで流していた。そうしてやがて聴こえてきたサイモン&ガーファンクルのこの曲は、このごろアコースティックづいている耳に実に渋く響いた。十代の頃はイギリスのネオアコと比べてこのアメリカ人のフォーク・デュオの音はとても格好悪いように感じていたが、ここへきてようやくそのよさがわかってきたような気がする。この CD は例の M 先生にずいぶん前に頂いたもので、その当時はどう聴いていいものやら持て余していたのだけれど、今は名作を聴くチャンスを与えてもらったことにとても感謝している。


"Richard Cory"

"Richard Cory"(ライヴ・ヴァージョン)
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# by exquise | 2008-10-22 01:39 |
2008年 10月 17日

きょうの iPod

c0066843_19524213.jpg"Air Guitar"
Ben & Jason
in Emoticons (1999)

OFS では選曲者の趣味もあってか、ネオアコ系の名曲が多数かかった。これもそのひとつで、流麗なアコースティック・ギターと温和なメロディ、そして感傷的なヴォーカルが、絶妙なバランスで組合わさった曲である。坊主、無精髭とサングラスといういかつい風貌の2人から、よもやこのような清らかなコーラスが紡ぎ出されるとは思いもよらぬだろう。彼らも私が音楽にうとかった時期に結成され、わずか数年で解散してしまったデュオで、存在を知ることができたのも OFS があったからこそである。


"Air Guitar"
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# by exquise | 2008-10-17 20:22 |
2008年 10月 16日

きょうの iPod

c0066843_212469.jpg"Gaburo Girl"
Datarock
in Datarock (2007)

Genius サーフィンして行き着いた曲。東京のデパートで採取したと思われる雑踏の音に、ファンクテイストなギター、ディスコ風の電子音などを重ねたエレクトロ・ポップなのだが、実にこちらのツボをついた心地よい曲なのである。ノルウェーの2人組だそうで、またしても北欧系にやられてしまった。試聴者評では「 Devo みたい」というのがあったが、それは曲調だけでなく、ヴォーカルの声音が多分にディーヴォのそれを思い出させるからだろう。ところで Gaburo とは何ぞやと思っていたら、どうも Ganguro ということらしい。なるほど。2008年の今でも彼女たちはまだ東京に生息しているのだろうか。


"Gaburo Girl"(残念ながら YouTube では見つからず。ここで一部試聴可)

"I Used to Dance With My Daddy"(この曲と同時に購入した曲。こちらはさらにディーヴォっぽい)
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# by exquise | 2008-10-16 21:05 | 北欧
2008年 10月 15日

きょうの iPod

c0066843_2111961.jpg"City Girl"
Kevin Shields
in Lost In Translation Soundtracks (2003)

いかにもケヴィン・シールズ節、という音が流れてきて、こんな曲マイブラであったっけと思いつつ iPod 画面を見たら、彼がソフィア・コッポラの映画「ロスト・イン・トランスレーション」のために書いた曲だった。ケヴィンが映画のサントラ、という話を聞いたときは意外に感じたけれど、実際映像と合わせてみたときは案外しっくり聴こえたのを思い出す。

このサントラにはケヴィンのオリジナル曲をはじめ、マイブラの "Sometimes" や Jesus & Mary Chain の曲などノイジーな音が多く使われていて、東京の街は彼の目にそんな風に映っているのかと思う。ただし、京都のシーンでは行き詰まって Air に曲を依頼したそうだ。 Phoenix やはっぴいえんどのほか、ビル・マーレイが歌うロキシー・ミュージックまで入ったこのアルバムはなかなかヴァラエティに富んでいて楽しいサントラである。映画自体はあまり感心しなかったけれど。


"City Girl"
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# by exquise | 2008-10-15 21:07 |
2008年 10月 10日

きょうの iPod

c0066843_20471524.jpg"I Saw The Light"
Todd Rundgren
in Something / Anything? (1972)

チェリーレッド・レーベルのコンピレーションを聴いていたらとてもチャーミングな曲が流れてきて、それは Mood Six がカヴァーしたこの曲だった。オリジナルはトッド・ラングレンのものだと知り、もしやと思って60-70年代の音楽に詳しい M 先生にお聞きしたら、早速 CD を貸してくださった。ムード・シックス版は青春!という感じの爽やかなギターポップだったが、こちらはもっとシンプルな音だ。それだけに旋律の美しさやトッドの優しい声の響きを楽しむことができる。アメリカ出身であるのに、多分にイギリス的なものを感じる彼は、もっとじっくり聴いてみたいアーティストのひとりである。


"I Saw The Light"(オリジナル・静止画なのが残念)

"I Saw The Light"(最近のライヴヴァージョン)
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# by exquise | 2008-10-10 20:58 |