2010年 06月 25日
"Start of the Breakdown" Tears For Fears in The Hurting(1983) ティアーズ・フォー・フィアーズはエレクトロ・ポップのジャンルに属するけれど、デビュー当時はそのジャンルがイメージさせる無機的な性格やダンサブルなビートとは一線を画す存在だった。ファースト・アルバムを聴けば、シンセサイザーの音よりも、ローランドとカートのヴォーカルの美しさが記憶に残ることからもそれは明白だろう。彼らの澄み切っていて熱い声は、冒頭の「ザ・ハーティング」から朗々と響き渡り、最後のこの曲に至るまでブレることはない。「恐れの涙」というグループ名、そしてこのアルバムジャケット、「狂気の世界」「悩める子供たち」「ペイル・シェルター」といった曲名がことごとく示すように、彼らは「傷ついた子供たち」の代弁者として歌うのであり、その意味で当時同じく温かみのあるエレポップ路線だったデペッシュ・モードよりもエモーショナルで神経質な感じの音だった(どちらもそれぞれの持ち味があって好きだけれど)。 彼らはその後大きな成功を収めたそうだが、これ以降の曲は「シャウト」くらいしか覚えていない。しかし捨て曲のほとんどないこのファースト・アルバムは今でもよく聴いている。この曲は、終盤の盛り上がりに至るまで休むことのない饒舌なベースの音が好きである。 "Start of the Breakdown"
by exquise
| 2010-06-25 22:32
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